始まりは元旦のこと。青山のcallからお年賀のはがきが届きました。お買いものは数回しかしたことがないのに、ありがたいことだなあ。と裏返したら、
『ミナ ペルホネン/皆川明 つづく』はこの初夏に兵庫県立美術館へと巡回致します
という一文。一気に目が冴えたのは言うまでもありません。新型コロナウイルスの影響で、初夏から7月に延期になりましたが、無事開幕した兵庫会場の展覧会をみてきました。
Webでチケットを購入して、時間予約
感染防止対策のため、日時指定入場になっています。事前予約が必要なので、Webでチケットを購入しました。
ローソンチケット、あさチケ、Loppi(ローソン店頭)から選べるので、使ったことのあるローソンチケットに。支払い方法はクレジットなども選べますが、店頭で発券する際に支払うことにしました。
予約は、2週間ずつ受け付けていて、毎月1日・15日の10:00より順次開始します。購入は当日まで可能で、ローソンチケットとあさチケは入場の90分前まで、Loppi(ローソン店頭)は60分前までできるそうです。
チケットの価格は、東京会場が1,500円または前売券で1,300円、兵庫会場は1,400円なのであまり変わりがありませんでした。(一般の場合です)
指定時間に合わせて美術館へ
午後の予約しか取れなかったので、先に昼食を食べてぶらぶらしながら美術館へ。入館時には、アルコール消毒と非接触のモニター検温のほか、通路をパーテーションで区切って順路を作るなど、感染防止対策がなされています。
時間になると、受付でチケットを提示し「予約確認済」と書かれたカードをもらいます。展示室入口でカードとチケットの半券を渡して入場。これも感染防止のため、チケットの半券は観覧者自身がもぎる形になっていました。
入場は1人ずつ、ショップの利用を含め最大1時間半を目安に観覧することになっています。とくに厳しく整理されたり、声を掛けられたりすることはありませんでしたが、初めて観られる方には少し短いかもしれません。人数を制限しているためか、展示室内は余裕があり、ゆったりと見ることができました。
より充実した展示内容
兵庫会場では少しずつ展示品が増えていました。谷川俊太郎さんと作った絵本『はいくないきもの』の原画は、東京会場にはなかったもの。

皆川さんの絵が好きなので、これはうれしい追加でした。透明なアクリル板のようなものに描かれていたんですね。照明で影が落ちて、いきものが増えて潜んだみたい。

ミナはかわいいイメージだけど、皆川さんの絵はかわいいのとはちょっとちがう。むしろ不気味かもしれない。少しこわい、と表現されることもあります。私はそこが好きで、つい引き込まれてしまうのです。
壁や展示台には、デザイナーのことばが記されていて、展示を見ながら対話をしているよう。東京会場でも見ているので、答え合わせをしているような気持ちになりました。
もちろん、これまでの展示もあります。それどころか、撮影可能な部屋が増えていて夢中でカメラを構えてしまいました。展示から心が離れていることに気づき、はっと我に返る場面も。2回目でなければ、途中で冷静になりきれなかったかもしれません。
つづけていくためにつづけること
皆川明さんのトークを聞いたり本を読んで特徴的だと感じるのが、「つづける」ことに意識的なところです。そのためには、お客さんはもちろん、スタッフや作り手が見合ったものを受け取れる環境が必要で、そこには物質的なものだけではなく喜びも含まれていなければならない。当たり前のようですが、現代では後回しにされがちなことではないでしょうか。
今回の展示では、ミナペルホネンの洋服やテキスタイルの魅力とともに、つづけるために取り組んでいること、作り手の思い、作る喜びなども伝わってきたように感じました。
- ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
- 会期:2020年7月3日(土)~ 11月8日(日)
- 会場:兵庫県立美術館
- 開館時間:10:00~18:00、金・土曜日は20:00まで(入館は30分前まで)
- 休館日:月曜日
- https://mina-tsuzuku.jp
今日の美術館ごはん 洋食saeki
美術館から北西に約10分、ほとんどまっすぐ歩いたら公園の近くに洋食saekiというお店があります。雑誌にも掲載される人気店で、この日も列ができていました。
プラド美術館展(2018)のときもランチをいただいたのですが、父から「兵庫県立美術館に行くなら、絶対ここで食べたい」という強いリクエストがあり、2回目の訪問となりました。

画像はクイックランチ。チキンカツとハンバーグの定食です。しっかりボリュームがあるので、少食の方はとくに、お腹を空かせていくのがお勧め。
定番のミックスフライランチとクイックランチを制覇したので、今度はビーフカツとポークチャップを狙っています。

気になるメニューを制覇するまでに、あと何回通えばよいのかしら……。